- 2004年6月16日 20:57
- アトピー
帰宅してからおもむろに高山家さんの今日のエントリーで紹介されている非ステロイド治療の過失に判決を見て、関連記事を探していたらふたつ見つかったのでメモ。
ステロイド薬を使用しない治療で、アトピー性皮膚炎が悪化したとして、東京都内の女児(8つ)と両親が、「藤沢皮膚科」(東京都練馬区)を開設する医療法人と院長に約1150万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は16日、院長の過失を認め、約640万円の支払いを命じた。片山良広裁判長は「皮膚に刺激を与える軟こうなどを処方して症状を悪化させ、全身衰弱をもたらした。女児は自殺を考えるほど苦痛を受けた」と指摘した。原告側代理人によると、脱ステロイド療法で医師の過失を認めた判決は初めてという。 (時事通信)
ステロイドを使わない治療法でアトピー性皮膚炎が悪化したとして、東京都内の女児(8)と両親が、東京都練馬区の医院「藤沢皮膚科」を運営する医療法人社団「アップル会」と院長に対し、計約1150万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が16日、東京地裁であった。片山良広裁判長は、「院長が使用した消毒液や塗り薬は皮膚に刺激やかゆみを与えるもので、アトピー治療の目的に反し、症状を悪化させた」と述べ、計約640万円の支払いを命じた。アトピービジネス弁護団によると、「脱ステロイド療法」について医師の過失を認めた判決は初めて。
判決によると、女児は1999年、別の病院でアトピー性皮膚炎と診断され、2000年4月から藤沢皮膚科に通院。ステロイドを使わず、別の塗り薬などを使う治療を約3か月間続けたが、全身に湿疹(しっしん)が広がり、約3分の2の頭髪が抜け落ちたり高熱が出たりした。
院長には、アトピー治療の著書がある。同会は「判決は残念だが、内容が分からずコメントできない」としている。(読売新聞)
藤沢医師と記事中に出ているが、藤澤重樹さんだ。。。。。当blogで2002年2月24日に書いているとおり、藤澤重樹さんと一度お会いしたことがあるので、もしやと思ったが驚いた。同時に、私見ではあるが「皮膚科学会の政治力でまた1人のの脱ステロイドをサポートする開業医の善意が踏みにじられたな。巧妙に仕組まれた冤罪だな。」と感じる。今回の訴訟ニュースは当面アトピー患者間でも波紋を呼ぶだろう。また、成人アトピー患者本人の解釈と、患者を子供に持つ親とではこのニュースに対する感想も解釈も正反対のものが出てくるだろうなと感じる。
アトピーとは無縁な一般の方にとってこのニュースは医師vs患者という図式であれば、医師がステロイドを使おうが使うまいが、患者が自分の受けた医療行為に不満があり、単に医療過誤として医療側の責任を追及したという見方で読まれているかもしれない。あるいは、そう注目されるニュースでもなく対岸の火事で忘れ去られるものかもしれない。
さっそくわたくし、お母さんやってますというblogに今回のニュースに関しての感想が書かれてあったので以下に一部ご紹介する。
アトピーの非ステロイド治療で医院側の過失を認定から一部引用アトピー治療というものは、万人に効く治療法が確立されていないものなのだから、たままたうちの娘に合わなかっただけだと思ってきたわけです。これがダメなら他へ・・といった思いが、常に頭のどこかにあり、病院を転々とすることはあれど、病院側の責任を追求するなんてこと、思いつきもしませんでした(^^;)
何をもって、適切・不適切な治療というのか難しいアトピー治療ですが、今回の判決結果はアトピーに関わる各方面に影響を与えるでしょうね。少なくとも、うちの夫婦には衝撃的な話題でした。
この判決のニュースから、私は以下の事柄を懸念している。ステロイドを使用する、しないが争点の裁判ではないかもしれないが、ステロイド使用、使用しないの選択肢を患者に持たせないようになりかねない。ステロイドを使う皮膚科にとっては格好のアピール材料となる判決であり、今後脱ステロイドを選択する患者、それを支援する医師にも逆風となることが予測される。また、ステロイドの処方をしてほしくないと思う患者にとっては、他人や職場、医師から「医療拒否」をしている変人などの烙印が一人歩きすることも患者個人にとってはますます不利になるだろうということ。
また、別の角度からみて、アトピー患者にとっての医療行為への満足度そのものへの客観的評価というものは、何を以って評価すべきなのか?ということを今後医師も患者ももっと真剣に考えていかねばならなくなるだろう。自分の現状の経済状況や社会的立場によって現在受けている医療への評価が正反対の結果になるのはある意味仕方ないのかもしれないが、いつまでもそうなのでは我々の学習にはならない。
また、この判決が逆の結果だったとしても、やはりそれを手放しで喜べるものでもない。原告の患者さんは治ってないのだろうからだ。患者自身が受ける肉体的精神的苦痛、経済的打撃を少しでもやわらげられるよう患者と家族を支える制度、世の中の仕組み、一般の人の正しい認識がない現状をもっと細かく、更に広く、深く患者として情報発信せねばならないと感じる。そのために私がこの10年考えてきたこと、やってきたことはこの判決から「過去のうるさい脱ステ患者の戯言」と当面笑い飛ばされる場面も多くなってくるだろう。しかし、こういうときこそ逃げず、臆せず、自分の考えははっきり地道に発信し続けていきたいと感じる。今回の訴訟の原告に敵対し責める気もなく、藤澤医師を擁護する訳ではないが(しかし私個人としては藤澤医師を援護射撃すべきと正直感じている)、見誤ってはいけないことがある。
その一環というわけではないが、今回のニュース記事に出てくるキーワードで一個引っかかるものがある。「アトピービジネス弁護団」だ。googleで「アトピービジネス弁護団」というキーワードで調べると
第55回日本皮膚科学会中部支部学術大会のアジェンダが検索結果に出てくる。我々患者にはお馴染みの「あの」面々がずらーっと表示されている中に、画面下までスクロールすると
ランチョンセミナー
9月12日(日)12:30~13:30
LS V
社会問題としてみたアトピー性皮膚炎 -アトピービジネスと戦うための皮膚科医セミナー-
A会場
担当社:住友製薬株式会社・第一製薬株式会社・UCB株式会社
座長:大城戸宗男(東京大名誉教授),相馬 良直(聖マリアンナ医大)
(a)この20年間に何が起こったのか? 相馬 良直(聖マリアンナ医大)
(b)アトピービジネス弁護団活動 福岡真之介(弁護士・西村ときわ法律事務所)
というのがやっと出てきた。我々がカネさえ積めば、「過去、ステロイドの過剰な処方により苦痛を強いられた。これは皮膚科学会が声高に言うアトピービジネスだろうが?」ということと、「ステロイド使用のガイドラインができる前、過去何十年も皮膚科はその基準を守らなかった。むしろその濫用に拍車がかかっている。これは医療業界全体のアトピービジネスでは?」と患者が言えば、その患者の訴えを支援するのかな?ということを素朴に考えてしまった。裏を返せば、今回の訴訟には皮膚科学会の政治力、それに影響を受ける製薬業界の力が動いていたなと私は見てしまう。彼らの利害は一致しているから。そして、それはどのマスコミも書かない。(過去の新聞、テレビへ等へのステロイド安全キャンペーン広告と同じ構図だ。)私にはそんなカネはないのでそんな支援をしてもらえるようなことはないだろうが、札束で彼らのほっぺたをピシピシと叩けるようになったらやってみる価値はあるかもしれない。それまで是非ともこの弁護団の活動は活発に続けてほしいものだ。といっても、そのためにはお金持ちにならなきゃならないので私には無理だ。そのためのエネルギーを割くだけの時間的余裕もないし、根気も継続する自信はない。
最近おとなしかったあの竹原がまた鬼の首をとったように今後五月蝿くなるのは見えているが、その連中や外野は相手にせず、ステロイドの是非を問う水掛け論にはまらず、この環境下でもアトピー患者の意見が少しでも世間の目にとまるように彼らの発信する情報もしたたかに最大限利用してやろうと思う。
[6/17追記]
このエントリーで時事通信と読売新聞の記事を昨日引用したが、以下東京新聞の記事は皮膚科学会の恣意的な誘導が見え隠れする記事という意味でとても参考になるので、下記全文引用しておく。思ったとおり、金沢大学、日本皮膚科学会が後ろにかんでたようだ。
アトピー性皮膚炎の症状が悪化したのは、ステロイド剤を使用しない「脱ステロイド療法」を強行した医師の不適切な治療が原因だとして、患者の女児(8つ)と両親が東京都練馬区の皮膚科専門医院「藤沢皮膚科」を経営する医療法人と院長に総額約千百五十万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が十六日、東京地裁であった。片山良広裁判長は「症状の悪化は治療行為によるもの」として、同皮膚科側に総額約六百四十万円の支払いを命じた。女児らの代理人によると、ステロイド剤を使用しないアトピー治療で、医師の過失が認められたのは初めてという。
片山裁判長は、問題の治療について「女児のかゆみを助長し、症状を著しく悪化させて全身衰弱をもたらした」と指摘。「症状を悪化させることがあると知りながら、治療を実施した医師には過失がある」とした。
藤沢皮膚科側は「症状悪化は、ステロイド剤の使用を中止したことによるリバウンド(反動)が原因」と主張していたが、退けられた。
判決によると、女児は二歳の時から複数の医療機関でステロイド剤を使ったアトピー治療を受けていたが、二〇〇〇年四月、「脱ステロイド療法」として評判の高かった同皮膚科で受診し、同年七月まで週三回程度通院した。
同皮膚科は、刺激の強さから、当時は子どもへの使用認可が出ていなかった塗り薬などを処方、女児は全身に湿疹(しっしん)が広がり、頭髪がほとんど抜け落ちるなど症状が急激に悪化。金沢大病院に入院し、ステロイド剤を用いた治療を受け直し、症状は回復した。
判決について、藤沢皮膚科側は「とても残念だが、判決の内容が分からないのでコメントできない」としている。
■患者心理悪用 被害例も増加
アトピー性皮膚炎の症状を訴える子どもは増えているが、根本的な治療法は確立されていないのが現状。治療の主流であるステロイド剤に副作用も指摘されることから、患者や親の不安につけ込む形で、民間療法や特殊な治療が登場し、被害例も増えている。
日本皮膚科学会によると、二〇〇〇年に各地の医療機関に調査したところ、報告のあった「不適切な治療によって症状が悪化した例」のうち半数近くは、原因として「脱ステロイド治療」が挙がった。このため、学会側は同年、ステロイド外用薬がアトピー治療の根幹だとするガイドラインをまとめている。
原告の女児の診察に当たった金沢大医学部の竹原和彦教授は「テレビの健康番組などに取り上げられたこともあり、科学的データが示されないまま風評が独り歩きした。患者心理が利用された悲劇だ」と話している。
「金沢大病院に入院し、ステロイド剤を用いた治療を受け直し、症状は回復した。」とあるが、これは、回復を待ちきれず痺れを切らした親御さんが金沢大学に担ぎ込んだのでは?とかいろいろ想像を膨らましたくなってくるが、親御さんに悪いのでそれには触れまい。また、その判断の良し悪しは別として、明らかにこのあと、皮膚科学会と金沢大学はこの事例を利用する気だったに違いないと私は読む。
次に後半「■患者心理悪用 被害例も増加」以降の部分、これは皮膚科学会が主張できることではない。というか、彼らにこの台詞をしたり顔で吐かせる機会を与えるマスコミにもうんざりする。
これは患者が言えることであり、この健康被害の片棒を担いでいるのが皮膚科学会自身であることをまず一般の方には知っておいてもらいたい。このことに関しては私は何度でも当blogで今後も書くつもりだ。このような報道を見るにつけ、皮膚科学会のメディア活用に対抗するやり方を我々患者も学習せねばならないと感じる。
[6/20追記]
なぜ、この情勢に危惧するのかを以下にまとめた。
まず、図1を御覧頂きたい。

これは患者が定義しているアトピービジネスである。患者には医療行為としてステロイドを使用する人、その副作用の不安や、ステロイドを使ってもその効果もなく、脱ステロイドの決断をする人もいる。
これらはどちらも保険適用の医療行為、つまり図1の(1)(2)であれば、患者は選択する自由があるはずである。
次に、図2を御覧頂きたい。これも(1)(2)は保険適用の医療行為としてみてほしい。

今回の判決から考えると上記のように、アトピービジネス弁護団は、アトピービジネスの定義範囲が違う。脱ステロイドのサポートをしている開業医をピンポイントで狙って「これはアトピービジネスだ」という戦法に出ている。加えてマスコミ各社の記事は、一般人が見れば患者の言うアトピービジネスと、皮膚科学会、アトピービジネス弁護団が言うアトピービジネスの範囲の違いなどわからないように書かれていて、藤沢皮膚科もアトピービジネスと位置づけられていることになる。このすりかえによる脱ステロイド医師叩きが問題であり、ステロイドを使う患者、使わない患者両方にとってもこれは回りまわって重大なことを招く。それは何か?このエントリの最初の方に書いているが、「選択肢がなくなる」ということだ。患者の中でのステロイド使用派vsステロイド否定派という宗教論争をやっているうちに、アトピー患者にとってはその選択の余地すらないようになっているのが現状だ。
誰の為の弁護団か?実態は、皮膚科学会と製薬業界の利益を守るための弁護団である。これって、悪名高きアトピービジネス被害110番とも関係がある弁護団だ。いかにも健康被害、金銭被害を受けた患者を救済するように患者のために頑張ってる弁護団として一般には見えるよいネーミングではあるが、上記図1.2の前提で見ると、実際にこの弁護団がやってることをまとめると、以下のようになる。
- 患者からの健康被害相談を受ける。
- 民間療法や怪しげな宗教での詐欺被害か?
→医学的、法的に悪い点を指摘
→これは普通に対応。
- 非ステロイド治療(脱ステ医)のもとでの悪化相談か?
→これで前医を皮膚科学会の名のもとに批判、訴訟などを起こさせ、さも正義を行ったとアピール
普通、アトピービジネスの被害にあった場合、それを救済するならば、患者的視点でいえば、(2)が本来の使命のはず。またやってて当たり前。しかし、実際は上記(3)をやっているのがカラクリだ。患者はこんなこと昔から知っている。善意の第三者、人権派の表層を一般に見せつつ、皮膚科学会と製薬業界の利益最優先で動いていると我々が考えているのはこういうことである。クロいカラスを白いと言える法律のプロ、皮膚科学会の権威、製薬業界の利益(ステロイドからプロトピックへの移行も含めて)が結託し、世間を欺いている構図であり、一筋縄ではいかない根が深い問題であることがご理解いただけるだろうか?一般の方にはこの視点を持った新聞の読み方をしてほしいのだ。
いずれにせよ大局的に見て、現在の情勢はとても危険だということがおわかりいただけただろう。ステロイドを今使っている人が、脱ステ医を探しても、近所にその開業医がいなければ困る。保険適用の範囲での治療の中で、その一方がなくなるのはどちらの患者にとっても「治療選択肢がステロイド使用しかなくなる。ステロイドをやめたければ次はプロトピック」しかない。これは、インフォームド・コンセントではない。選択の自由を患者は放棄してもいいのだろうか?私はステロイドもプロトピックも確かに使っていないが、現在の情勢は、ステロイドを使う患者にとってもとても脅威になると思うし、そう感じるべきだと思う。
オープンソースの世界では、プログラムのユーザが自分の使いたいプログラムがなかったら、「ないものは作ってしまえ」で、ソフトメーカーの製品と同等、またはそれ以上の優れたプログラムが作られる。ユーザにより開発され、改造が施され、多言語対応され、マニュアルが整備されていく。
ユーザ=患者として当てはめるのは強引かもしれないが、自分はどうなりたいのか?何をしたらよいのか?ということを患者が考えたとき、おのずと出てくるのは「脱ステロイド医師」を廃業させないことが必要だ。これはステロイドを使っている人にとっても前述の通り間接的に大切なことだ。この意味を冷静に患者さん、患者さんの家族、一般の患者じゃない人も真剣に考えてほしい。患者本人のみに降りかかっている問題ではなく、いつあなたの家族、友人、隣人、同僚、もしくは健康なあなたがアトピーにならない保障などないからだ。
ステロイドに関する患者側の声として、冷静なblogエントリーがあった。非常に長文だがぜひここもじっくりご一読いただきたい。特にステロイドを使わない私でさえ「そうだそうだ」と思うところを引用する。
何年かたってまたアトピーがでることが
ありますが、それをステロイドの副作用だと
考える必要はないのです。
アトピーは、体質を改善しない限り繰り返す
可能性のある疾患です。
それが分かっていれば、無闇にこわがる必要は
ないんじゃないだろうか。ただ、現実、このような副作用も含めての
きちんとしたコンセンサスが患者側に
伝えられているかという疑問はありありです。
患者がステロイドをこわがる理由はいろいろと
あると思うんですが、つきつめると「説明不足」
つまり、ステロイド不信よりも医者不信なのね。
医療不信、まさにこれに尽きる。そしてアトピービジネス弁護団は、今後も皮膚科学会にとって異端とされる、それも弱小開業医で勝てそうなところを狙って潰す戦略、マスコミの報道管制での一般人をも欺く戦法は正直「見事」すぎる。皮膚科学会というアカデミズム、ステロイド市場の生き残り、プロトピック市場への移行において皮膚科学会という巨大クライアントを持つ製薬業界、製薬業界の利益を守ることで天下り先を確保しつづけたい官僚の癒着である。そしてこの上記3者にはなんとしてでも「ステロイド第一選択が標準」を死守するために、強く結託している。そこには患者のニーズに耳を傾けるという概念はない。そして彼らには共通のスケープゴートが必要だった。上記3者がやってきた不始末を「アトピービジネスを叩き、患者の消費者問題を解決する」という大義名分のもとに、脱ステロイド医に押し付けているという構図は冤罪以外の何者でもなく、まさに巨悪だ。イジメ大国ニッポン、あるいは沈黙のマフィア国家ニッポンと蔑まれて恥ずかしくないのか?また、それを黙って許容しているのは恥であり、個人の生活(患者であるなしに関わらず)を守る意思と責任を放棄するに等しいとも思う。
皮膚科学会、金沢大学は、患者の「基本的人権の尊重」をも無視、治療法の選択も禁止し、「思想の自由」も侵害している。これは憲法違反であると私は解釈する。また、報道各社は「風説の流布」に値する。マスコミに嘘ばかり流す竹原に当たっては、「国家公務員法違反」であろう。公僕は公僕らしく患者のために働け。臨床と研究は役割分担があるのならば、ステロイド第一選択をアトピー治療の標準とするというガイドラインを必死に守るのではなく、プロトピックも含めて副作用のない薬の開発にその優れた専門性、探究心を活かすという本業があるはずだ。あるいは、薬を出さなくても真っ当な医師には診療報酬が支払えるような入院設備の拡充や、カウンセリング報酬など制度面でやらねばならないことはいくらでもあるだろう。
それを怠って開業医を悪者扱いせしめるのは言語道断である。彼らの本業はいったい何なのだ?皮膚科学会と製薬業界の利益に踊らされたイエスマン、マスコミ向けの広告塔としての才能は天才的だが、それは患者に著しい不利益を齎している。竹原が失脚するまで何年かかるかわからないが、それまで待っている間に彼らは着々と手を打っていることは確かだ。危険すぎる。
これから臨床現場に出て行く若き皮膚科医の卵にも言いたいことがある。キミたちを肥らせるためのエサとなるためにアトピー患者が生きているのではないが、我々患者は、その嘘を見抜く目を養う努力を強いられている。更にキミたちの先輩がやらかした情報操作のために、一般の人の患者に対する認識が捻じ曲がった状況を改善するためにも患者に努力が強いられている。逆にこの患者の声なき声を我々が伝える作業工数分の費用を「アトピー患者感謝税」として皮膚科学会、製薬業界から徴収すべきといいたいくらいだ。医療の世界の中でも、「皮膚科」という科そのもの自体、他の科から蔑まれて肩身が狭い思いをしているだろうが、そのままでいいのか?この現状を見過ごすことができないならば、それを皮膚科医療の権威という腐敗したカベを破るべく冷静沈着に実力をためてほしい。その姿勢を感じることができる医師にはちゃんと患者が先回りして支援する情報網を我々患者は自らの手で着々と構築していく。なぜなら、それが患者個人として守れる最後の生存権の行使だからだ。
[6/24追記]
今回のニュースに関連するblogエントリをもう一つ見つけたので以下に一部ご紹介。
アトピーの脱ステ療法をやってくれる先生が裁判で負けてしまったらしい。
私個人的には、この病院には掛かった事は無いが、良く知っている先生だし、数回話しをした事があり、講演会などで話しを聞き、信頼できる先生だと思っている。
情報を共有する場面においての情報発信のしやすさと、関連情報の繋ぎやすさ、一般認識への影響など考慮すべきことはいっぱいあるのだが、多くの患者さんがblogを使って考えてること、疑問に思ってることを書くこと、継続することはよいことだと思う。私もネットを120%活用できてはいないし、過去多くの人を傷つける暴言を吐いてしまっているが、その失敗が原因で、現在足かせになっていることもあるし、学んだこともたくさんある。
昨年「現在の心境」に書いたように、知らない人とのコミュニケーション方法を今後も模索する一環としてもアトピー患者がblogを活用する意義はとても大きいと感じている。罵倒合戦、否定合戦から次の段階に進むための「情報リテラシ」を患者が身につけて一般の人にも理解を得る手段としてもそこそこ適したものだという感触を得ているからだ。
そして、それは、多くの人が使うようになって初めて効果が出てくる。このことに関しては、技術面、社会的側面からも既にアトピー個人サイトを長年運営してきた人、今はその発信手段を思いつかない人にもそのメリット、リスクを地道に伝えたいと思っている。
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