- 2004年7月 9日 02:00
- アトピー
アトピー「脱ステロイド療法」で医師の過失初認定のエントリの続きとして皮膚科のアトピー治療と患者がギャップと感じている問題点を整理し、フローチャートにしてみた。(画像をクリックすると720x540の大きさの大きい図が別画面で表示できる)

水色の吹き出しが現在のアトピー治療ガイドラインを標準として治療にあたる皮膚科が反省すべきと感じているところ、オレンジの吹き出しは、アトピー患者が現実に「おかしいな?なんでこうなるの?」と感じていることであると認識している。この現実をアトピー患者も皮膚科医療も冷静に認識し、一個ずつ地道に解決していくという作業を進めていく必要がある。それには世間一般の正しい認識、医療報酬制度そのものの見直しも必要であると考える。これは別の機会に書きたいと思う。
皮膚科以外の科のお医者さんのblogでも、「皮膚科医をあえて問う(ステロイド編)」というエントリがある。
まぁ、、、内科外来で皮膚科医の悪口言われても、、、困りまくるのですけどw。(結構皮膚科かかっているのに全く良くならないという苦情は多い。確かに完治難しいんだけどね、皮膚疾患は)すばらしい皮膚科医を見る機会も多いだけに、外来で苦情を言われる患者や、皮膚科にかかっているのに全く良くなっていない患者を診ると、なんとかしたれよ!専門家なら!って思うんだけど。
ガイドラインに沿った運用そのものは一般の皮膚科が認識している以上に破綻しているはずだとアトピー患者側は思っているのだが、やはり他の科のお医者さんから見ても同じようなことを感じている方もいらっしゃるようだ。
一方、皮膚科医の方のblogもある。最近ちょくちょく読んでるblogがあるので引用。
いきなり反感を買いそうだけど、
私の中では、医療に一番求められるのは、
死を防ぐことじゃないと思ってます。
それよりもむしろ、いかに今の生活を維持できるか、もっと楽しく生きることができるか。その方が大事じゃないかな。
QOL(Quality of Life)のことをおっしゃっているようだが、上記フローチャートの上部のピンクと薄い赤紫の領域だけでの視野での皮膚科のお医者さんの発言であるならば、あまりにも甘々な奇麗事にしか私には聞こえない。これが医療不信というものだ。
或いは図の下の部分のグリーンで囲まれた部分の患者の現実まで見届けて二人三脚の診療ができているお医者さんの発言であるならば別。むしろそういう医師が増えていくべきだし、そうなるよう社会に働きかけていかねばならないというのが私の本音だ。
さて、この方はどっちなんだろうなあといつも考えている。
全ての現場の皮膚科の医師が後者になれるような環境が整うにはまだ何十年もかかるかもしれない。ごく一部の危機感を持った医師は手弁当で頑張っているが、政治的に異端とされている状況や、薬を出しつづけないと経営が成り立たない医療報酬制度にがんじがらめになっている状況にも斬り込まない限り、現在のアトピー患者を取り巻く混沌とした状況は変わらない。
患者にとってよい医療環境を手に入れるためには患者が「ここを改善してほしいんです」という提案型のアプローチが必要であるとも思う。フローチャートのどの時点の立ち位置でアトピーのことを考えているのかというのを確認しながらコミュニケーションをとる方法も洗練せねばとも感じている。
- Newer: 今日のカレー
- Older: アトピーに効くクリームの続き