Home > アトピー > 大分市ではアトピーの人は公衆浴場に入れない?

大分市ではアトピーの人は公衆浴場に入れない?

少し古いニュースだが、アトピー患者の公衆浴場入浴拒否のニュースを見つけたのでメモ。
◇アトピー性皮膚炎の女性に、公衆浴場が「入浴控えて」
 大分市内の公衆浴場が3月、アトピー性皮膚炎の女性の入浴を拒否していたことが20日までに分かった。公衆浴場法では伝染性患者の入浴は拒否するよう施設側に義務付けているが、アトピー性皮膚炎は伝染性がなく対象外。市保健所は4月にこの浴場に行政指導し、今月15日付で市内の全公衆浴場44施設にアトピー性皮膚炎の人の入浴を拒否しないよう通知した。

 市保健所によると、女性の入浴後、別の客から要望を受けた従業員が女性に「今後、入浴を控えてほしい」と伝えたという。浴場側は直後に謝罪したが、女性は4月に市保健所に苦情を訴え、10月に県弁護士会人権擁護委員会にも申し立てた。市保健所も「アトピー性皮膚炎は感染症でないということを施設に徹底する必要がある」と話している。 毎日新聞 2004年12月21日


昨年温泉ホテル宿泊拒否に思うというエントリーで、銭湯で事実上の入浴拒否をされたことがあると私も書いたことがあるが、こういうことが生活上のあらゆる場面で起こっていても、それが問題にもならずに忘れ去られるのは困りものだ。ここから我々が学び取ることとしては、接客対応として、従業員の対応が正しい、つまり「別の客」の要望自体が感覚的には普通なのが、今の現実ということだ。これで仕方ないと思うだけでは今までと同じで、その誤った認識に一生嫌な思いをし続けることになる。「アトピーは伝染性の病気ではないですよ」とわかってもらうようにするにはどうすればよいのかを考え、的確に伝える必要がある。

かくいう私も、もし飲食店の経営者だったら、犬や猫を連れて入ってきた客には「すみません、ペットを連れての飲食はお断りしています」と言うかもしれない。しかし、ペットを飼っている人にとっては、「とんでもない。今はペットと入店できる美容院、飲食店、ペット飼育可のマンションもある。うちのワンちゃんは家族ですから!」と反論されるだろう。また、ペットとは別に、盲導犬、介助犬など、人の生活をサポートしている犬などは別格として、既存の飲食店などに出入りできるよう啓蒙もされている。ペットごときが入店できる店が増えている反面、アトピー患者とはいえホモ=サピエンスである我々が風呂屋ごときに入浴拒否されることがまかり通ること自体、アトピーに関する社会認識の乏しさを感じるのと、「我々は犬猫以下か?」と情なくなってくる。

とか書きながら、私は今から銭湯でゆっくりしてくるつもりだ。いつも、今いっている銭湯で入浴拒否されないようにと祈りつつ、(私にとっての有事の際は、第一戦闘配備の心構えで反論するつもりでいるが、)今のところ私が通ってる銭湯の番台のおっちゃんはそんなこと何も言ってきていない。

参考URL:
大分市公衆浴場法施行細則
大分市公衆浴場の衛生の確保に関する条例
当blogでの関連エントリー:
温泉ホテル宿泊拒否に思う
宿泊拒否問題のその後
宿泊拒否問題その後のその後
ふたたび「泣くな、復讐しろ」と出会う。

Comments:7

Comment Form

画像の中に見える文字を入力してください。

なお。 2004年12月27日 00:20

今日は銭湯を満喫できたでしょうか(^^)
娘も私も銭湯では毎回、平然とした顔をしながらも、周りの視線を完全には無視しきれずに強気で頑張っている状態なのに、直接こんなことを言われてしまったら、たぶん糸が切れたように怒りが爆発してしまうでしょう。
別の客からの要望というのが、果たしてどんな内容だったのか?
本当に感染を危惧してのクレームだったのか、それとも見た目から抱いた嫌悪感のみのクレームだったのか・・・。
親になってからというもの、『自分のことだったらまだしも、子どものことを言われたら許せない!』という、漠然とした母性本能が働いているようで、そんな嫌な深読みまでしてしまった私です。

matsuoka 2004年12月27日 00:55

コメント有難うございます。 銭湯に行ったときは、だいたい1時間から2時間ゆっくりしてます。今日も例外ではなく、1時間半はいました。

今回の、他の客はどのケースなのかはわかりませんが、番台の人に「アトピーの人は入れないでください」と言われたときに、今後どう言い返すのがベターなのかいろいろケースを考えてみました。(実用性は保証できません。)

ケース1:
「どこのどの客がいつ、どのように言ったのか教えてください。その人と直接連絡をとってきっちり話つけるんで、お風呂屋さんのあなたが介入しなくてもいいですよ」
↑これだと、お風呂屋さんには責任がないよという提案にもなる。但し、誰が言ったのかを聞き出すことに躊躇するやさしい人の場合はこう言い返すのは難しいかも。私はこれを一回やってみたい。ここで、「お客さんのプライバシー云々」等と眠たいことを言い出したり、お茶を濁しだしたら、「そうですか。では我々のプライバシーは守る必要はないということですね。残念です。」と、下のケース2へ。

ケース2:
「保健所」に今回のことを相談する旨を、きっちり風呂屋に通告する。
↑一番強い強制力だが、最後の最後。(ここまでやらねばならないのは不幸なケースかと。)更に、このニュース記事からの想像の範囲でしかない私見ですが、弁護士が間に入って半年もかかっていることから、個人が保健所に直接駆け込んでも取り合ってもらえない可能性もある。また、これをやりすぎて地元の風呂屋が業務停止等の命令が出てしまった場合、その期間お風呂に入れないのも利用者としては非常に困る。

ということで、お風呂屋さんも板ばさみでかわいそうでもあるなとも思うのです。「他の利用客」の認識自体がこの腹立たしい事態を生み出していることが原因なので、その認識を改めてもらうようにお願いするしかないのだろうなと思っています。

今回はお風呂屋さんでしたが、学校のプールの授業や、男の子なら運動会の騎馬戦など、上半身を脱ぐような種目など、アトピー患者にとっての理不尽なものは学校にもいっぱいありますんで、こういう話題が出るたびに、何に困ってるのかということと、それはなぜか?では、どのようになればいいのか?というふうに今後も考えていきたいと思います。

bubu 2004年12月29日 13:11

うーん、きっちり片を付けると言う姿勢を見せたところで、相手は理解する姿勢になりうるのだろうか。
私の考えのベースは自分のblogに書きましたから、ここでは気になることだけ。

気持ちはよく分かります。
深く同意する趣旨もあります。
しかし冷静にも考えたい。

「我々のプライバシーは守る必要はないということですね。残念です」これは論点が違っていないだろうかとおもいます。
守られるべきは、「何の問題もないはずの一表面的な症状で、いわれない区別や差別がおこなわれるべきではない。」ということではないでしょうか。

前向きに地域亜コミュニティーを味方に付ける方法を模索したいbubuです。

matsuoka 2004年12月29日 17:31

>「我々のプライバシーは守る必要はないということです
>ね。残念です」これは論点が違っていないだろうかとおも>います。

>守られるべきは、「何の問題もないはずの一表面的な症>状で、いわれない区別や差別がおこなわれるべきで>はない。」ということではないでしょうか。

ストレートに「あんた差別でしょそれは」と言った場合の摩擦で消耗ずに、ワンクッションおいて、「あのアトピーの人は入浴させないように」と言ってきた他の客のプライバシーは守られて、「我々のプライバシーは守られなくてよいのですか?」というのは「おかしいのではないですか?一方的な言い分のみが優先されるだけでも公正ではないですよね」ということで、同意を引き出しやすいのではなかろうか?と思ったのですか、やはり、そう簡単にはいかないんでしょうね。
やはり、いかに穏便に「これはね、アトピーなんです
これだけでは伝染はしないですし、市の公衆浴場の運営規定でも、伝染しないのだし、アトピーの人の入浴拒否はできないんですよ。」と公衆浴場には穏やかに話し、入浴させるなと言ってきた他のお客にもその旨わかってもらうよう、公衆浴場側がちゃんと説明してあげてほしいというのが理想なのでしょうね。

いずれにせよこれは
(1)その日に入浴拒否されずに「今は」気持ちよく店内に入れればよいでとどめる
(2)その公衆浴場と禍根を残してでも「差別は許さん!」で入浴拒否する店員を黙らせてでも入浴するのか?
(3)果ては「店内の皆さん、この公衆浴場はアトピー患者にあらぬ差別をするとんでもない公衆浴場です」と拡声器でわめきちらすのか?

正論でも正解にはならない可能性があり、上記(1)(2)(3)では、どれが最適だとは言い切れないよなあという認識です。

おっしゃるように、言われなき差別を受けないように、あるいはさせないようにするのは当然大切です。(市や保健所などの強制力を手っ取り早く動かせれば一番楽。)

しかし、実際、今自分に降りかかってきたときは、穏便に今を乗り切りつつ、禍根を残さぬ方法という意味ではいろんなアプローチがあるのではといいたいのですが。。。

去年のエントリにも書いていますが、私には逆に「アトピーの人は入って欲しくない」と言う他の客という人には、「あの刺青したおっさんもこの公衆浴場に入ってきてるけど、警察に通報して入浴させないようにしてくれと番台にはお願いしないの?」と、お願いしたくなる事があります。(実際そんなこと怖くて言いませんが。)

bubu 2004年12月29日 18:22

言葉不足ですみません。

「~と言った場合の摩擦で消耗せずに」(中略)「同意を引き出しやすいのではなかろうか?と思ったのです」

ということだろうと思って最初から読んでいたこともあって「同意」だったんですが、結局、番台の方にも当の言い出した方にも「プライバシーちゃうやん」といわれておしまいになってしまい、結局私たち患者側が感情的にならざるを得なくなり、それを見て他の方が、アトピーの日とって感情的になるからいやと思われちゃなんもならんと思ったのです。

答えを持っているわけではないのです。

しかし、方法はあるはずだと。。。。
言葉足らずですみません。

matsuoka 2004年12月29日 21:15

確かにそうですね。
すみません。私も言葉足らずですんで。。。

今日入浴拒否をされないですむようにするには、
(1)なるべくすいている時間帯に行く
(2)なるべくすいている曜日に行く

だけでもそのリスクは減りますが、これは殆どの人が既にやっていると思われます。また、すいてたとしても、じろじろ見られるのは元々我慢せざるを得ないので仕方ない。(こっちも既に気を遣っていてもそれは理解される訳ではない。)

近所の銭湯ならば、番台のおっちゃんや、その銭湯に行く近所の連れを作って仲良くなっておくのも大事でしょうね。(ちなみに私は近所に友達も知り合いもおらず、銭湯友達もいないので、今の銭湯の番台のおっちゃんとは仲良くせざるを得ないですね。

但し、我々が卑屈になりすぎてヘーコラしすぎるのも変ですし、おっしゃるように過剰にキーーーーーーーーっとならぬように説明するのはやはり難しいだろうなと思います。

(1)客観的に定められた公衆浴場の事業規定を我々も知ること
(2)アトピーは伝染しないから、入浴拒否の範囲外ということを(1)とあわせて説明できること
(3)上記(1)(2)がちゃんと説明ように番台のおっちゃんとは仲良くなっておくこと

くらいでしょうか。それでもやっぱり押し問答になることもあるんだろうなというのが悲しいところですね。

遠出したところでそれも次は行くかどうかわからないところで出くわしたときもどうするかは日ごろから考えておきたくなってきました。

>結局私たち患者側が感情的にならざるを得なくなり、
>それを見て他の方が、アトピーの人って感情的にな
>るからいやと思われちゃなんもならん

確かにそうですね。コミュニケーションの一番核心の領域でもあります。

画期的な入浴拒否回避会話案や例も共有できればよいかもしれません。

中長期的には、学校教育や家庭の領域で「他人の肉体的不自由さ(アトピーの見た目の醜さも含む)」への思いやり部分からお父さんお母さん、学校の先生などが子供に教えるのが必要なんだろうなと思います。

その当のお父さんお母さんの中に、一部のダメダメなのを誰がどう質すのか?というのは最も難題かもしれないですね。

bubu 2004年12月30日 01:07

知恵遅れといわれる人への偏見、視覚や聴覚や肢体に病気や事故で課題をお持ちの方、外国人の方・・・への偏見は、まず学校から少しずつ消えていっているのは教育の賜物でしょうか。

何とかならんのでしょうかね。

ただし、われわれが妙に卑屈になる必要は私も感じません。

うーむ・・・。

Trackbacks:3

TrackBack URL for this entry
http://www.atopic-info.com/mt/mt-tb.cgi/519
Listed below are links to weblogs that reference
大分市ではアトピーの人は公衆浴場に入れない? from Atopic Information:アトピー性皮膚炎のブログ
再び入浴拒否の話題について from 乾癬闘病記 2004-12-26 (日) 13:54
以前、入浴拒否について書きましたが、アトピー性皮膚炎のBlogにこんな記事がありましたので紹介します。
はぁ?!(怒) from わたくし、お母さんやってます 2004-12-26 (日) 15:15
Atopic Infomationの今日のエントリーより。 大分市ではアトピーの人は公衆浴場に入れない? ニュースの内容は、リンク参照していただくとして、 まずは怒りと悲しみが収まりません。...
嫌悪感や潔癖感や誤解とどのように付き合っていくか from それ、これ、あれ・・・どれ?? 2004-12-29 (水) 01:21
アトピー患者の公衆浴場入浴拒否のニュース...

Home > アトピー > 大分市ではアトピーの人は公衆浴場に入れない?

検索
Feeds

Return to page top