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アトピーと制服

学校のみならず、職場でも制服が存在するお仕事はいろいろありますが、アトピーの患者からの視点に立つと制服にまつわる思いは多々あると思います。 制服の肌触りが悪くて勉強や仕事に集中できないとか、逆に、こういう制服だったら不快な状況をやりすごせるとか、日によって同じ制服でも着れるときとそうでないときがある等など。。
制服廃止を熱心に論じられている「子どもの感性をはぐくむ会」というサイトがありますが、個人的には
「あの頃(学齢期の時期)もっと体を動かしやすい制服やったらなあ。体操服も肌触りが悪かったんで、もっと違うのがあったらよかったのに。いや、制服自体なかったらええのに」
と正直感じていたにもかかわらず、制服を着用する・しない立場いずれにも選択肢を持たせるという見解が弱く、なんか強引に論旨を押し付けられているようでこれはちょっとなんだかなあとも感じてたのでした。なんでそう感じるのかなということも少し考えてみました。
子供の頃なら同感と思ってたかもしれない・または部分的には心情的にさもありなんと思う記述もありますが、ちょっと行き過ぎの感はぬぐえません。確かに学校生活において、少しでも快適に過ごせれば嬉しいのは嬉しいですが、アトピーの現実に立ち返った提言かということも視野に入れつつじっくり考えると、我々の現実とは乖離しているように感じます。
仮に上記サイトの主張のとおり、めでたく学校での制服が完全に廃止になったとして、本当に幸せか?ということを考えますと現実解にはなりません。
なぜなら、アトピー患者とて社会に出て働かねばならないからです。社会に出れば、制服当たり前、制服じゃなくてもビジネスに相応しいフォーマルな着こなし、カジュアルな着こなしは当たり前のように求められる場面が多々あります。また、これはアトピーであるないに関わらず最低限のマナーとして求められます。確かにこれが苦痛であるほどの体調のときもありますし、逆の時もあります。
「職場でも制服を廃止にしてくれ、スーツ廃止してくれ。窮屈でたまらん。チクチクして仕事にならん。」
「アトピーの人に配慮した社会じゃなくて働きにくいなあ」
と思うことも確かにありますが、自分が感じていたとしても、それを画一的に会社や商習慣・制度にストレートに求めるか(あるいはそれがすんなり世の中に受け入れられるか?)というと、そんな極端なことは現実的にはないでしょう。実際にスーツや制服などのまったくない社会が我々の生きている間に訪れるでしょうか?また、そこまで極端な姿を求めるかというと、あまりにも現実離れしているよなあと感じたからかもしれません。
学校での制服の廃止により、その期間はよかったとしても、そこまでやるなら社会に出た後の社会生活における着こなしの価値観そのものにまで踏み込まねば実際のところ絵に描いた餅でしょう。現にそう願っている間も働き、生活の糧を得つつ生きねばならないのが現実です。
学齢期の後のアトピー患者個人の人生にメリットをもたらすことはない以上、逆に我々が社会適応する必要があったし、事実そうしてきた「もの言わぬ・或いは無意識にそれを克服して力強く生き抜いている先輩患者さん」はたくさんいるのでは?と感じますし、どう生き抜くか?ということに知恵を絞り、それを蓄積・共有することのほうがより有意義かつベターではないかとも感じたのでした。
また、一般の人と同じように制服を着こなして、堂々と働きたいという視点もありではないかとも最近感じます。
そんな中ですが、面白い記事を見つけましたので以下引用します。
 一昨年から、家庭科教諭を対象にした夏休みの研修のテーマに服育を取り上げている大阪府教育センターの神崎雅子指導主事は、こう語る。
 「服育が提唱する環境への視線やオンタイムとオフタイムの着こなし、『もったいない』といった日本独特の文化を大切にしていこうという思いなどは、いま小・中・高の家庭科のカリキュラムで求められていることと重なる部分が多い。食育同様、服育も家庭科のひとつの重要な要素になっていくでしょう」
 服育活動がスタートしてから、ペットボトルを容器にしている飲料メーカーや環境NPOなどとの共同セミナーの開催のほか、同じ思いを持つ同業他社との研究グループ「京都服育研究会」の発足など波及効果が生まれている。
 また、昨年7月には、服育の拠点として同社1階に、さまざまなスタイルの制服や障害のある人への制服の工夫、アトピー性皮膚炎対応の安心・安全な繊維で作ったシャツ、世界の民族衣装などを展示する「服育LAB(ラボ)」を開設。教育者を対象にした年3回のセミナーを開催するとともに、夏休みには一般公募のキッズスクールなども開いていく予定だという。
 有吉さんは「服装は、ノンバーバル(非言語)コミュニケーションといわれます。衣服の選択や着こなしは、相手を思う心から生まれるもの。衣服との上手なつきあいを知ることで、社会性が育つことを伝えたい」と話している。
教育現場の教職員の方や、企業での制服を選定する立場にある部門や経営者の方々の認識に、アトピー患者への配慮も自然と組み込まれていく取り組みとして広がってほしいなと感じた記事でした。

参考:
服育

服育ラボ

服育ブログ:服育の定期セミナー始めます

Yomiuri Online:かっこいい男の服装学ぶ…京都の東山中、服育研究会講師が授業

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