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ご報告

  • Posted by: mastuoka
  • 2008年7月19日 11:34
  • その他

既に何人かのお友達にはお話しておりますが、長年の個人的課題がようやく解決したのでご報告致します。
以下に経緯など書きますが、途中で読むのが嫌になるネガティブな記述が入ると思いますので、あらかじめご了承ください。
敢えてこの日記を書こうと思うのは、同じような問題を抱えてる方の参考になるかもということと、めっちゃ恥ずかしい過去ではありますが、自戒の意味を込めて記憶に留めておきたいためです。

【解決した長年の個人的課題とは?】
多重債務問題

【原因】
・私が当時(入社3年目前後)、めっちゃあほだった。
・解決に踏み切るまでの10年以上、情報収集を怠り・法律を知らなかった。

【経緯】
・1993年頃、会社の同期の勧誘で、マルチ・マルチまがい商法に引っかかった。
・これにひっかかる前の1~2年は、クレジットカード、入社したての頃の丸井のショッピング・キャッシングの借金が既にあった。(30万~40万円くらい)
・マルチのマインドコントロール下にあった度合いが高かった時期は、1993年5月~1994年7月くらいの間。この間に、当時まだ個人には普及していなかった携帯電話の購入費や通信費もかさみ、借り入れていたサラ金の借り入れ枠も徐々に増えていった。
・マルチにひっかかった時に新たに作ってしまった借金は、60万円くらい。(この時点で合計100万円くらいになっていた。)
・1994年の4月頃から急激に体調が悪化し、長期欠勤+休職の組み合わせで約2年半、自宅療養に入る。
・1994年の6月頃、上記借金が親にばれて、この時点で父の貯金から一旦全額完済。(親にはマルチにひっかかったとは一切言っていないがうすうす気づいていたと思います。)
・同じ時期にマルチの会社に家宅捜索。
・1994年の7月~8月にかけて、いまだにマルチの幻想から抜け出せず、増えた借り入れ枠いっぱいまで借りてしまっていた。当然親にはこれは言えず。
・徐々にマルチへの執着も薄れ、その後の生活建て直しが困難なことに気づくも後の祭りで、以後、2007年5月までの13年間の多重債務生活どっぷりの開始となる。
・1995年4月、会社の寮を出て、池田市のアパートに引越し。
 (風呂なし、トイレ共同の6畳一間。家賃:19000円、共益費3000円。)
・1995年5月以降、PC、原付、窓枠に取り付けるタイプのクーラーなどもキャッシングやクレジットカードのリボで購入。
・1996年の10月に運良く会社に復帰。
・その後も生活は苦しく、借り入れ→給料が出る→返済→借り入れ枠いっぱいまでさらに借りる→給料日までしのぐ。ボーナスは右から左。かろうじて小額で積み立てていた財形は手を出さずそのまま預け続け、困窮した生活を2007年5月まで続けた。
・1996年~2007年5月までに最終的に借り入れていた金額は下記の通り。

サラ金
武富士:100万円(月々の返済額は35000円)
プロミス:50万円(月々の返済額は17000円)
アイフル:50万円(月々の返済額は23000円)
アコム:50万円(月々の返済額は20000円)
レイク:30万円(月々の返済額は10000円)

信販系のクレジットカード
セゾンカード:70万円(月々の返済額は35000円)
(ショッピング:40万、キャッシング30万)
丸井:30万円(月々の返済額は、30000円)

つまり、380万円の借金が残ったまま、月々16万円を返済し、そのうち7万くらいを借り入れを繰り返し、借金はまったく減らない生活を10年以上行っていたことになります。

なんとかせねばと思いながらもこの状況からなかなか抜け出せないことと、将来の希望も持てない暗澹たる20代後半~30代を、上場企業に勤めるサラリーマンとして生活していかねばならなかったのは惨めでした。
(年々少しずつ年功序列で基本給や賞与が増えていってはいましたが、自力で借金を返済し、普通の生活を維持することは困難でした。貯金したくても半年~一年でボーナス前にきつくなったらおろさねばならなかった。)

【転機】
・2006年後半から暮れにかけて、高校時代の同窓会の準備で20年ぶりに同級生と会う機会が増えて、自身の生活や今後を真剣に見直すきっかけとなった。
・2007年初頭から、2007年5月にかけて、サラ金関連の債務整理の方法を検討。

【解決策の検討】

・自己破産
・特定調停
・任意整理

などの方法があるが、それぞれメリット・デメリットがあることと、当時の主流は任意整理をしようとサラ金と交渉(月々の返済額を減らしてもらうなどの契約条件の見直し)するうちに、実は返しすぎていたことがわかり、その分をサラ金に請求して取り返せるというストーリーがもっとも痛みもゼロに近いことがわかり、そのやり方をずっと考えていました。

【方法】
・自力で各サラ金に契約開始時からの月々の借り入れ、返済の明細を入手し、返済しすぎ(過払い)であることを証明して取り返す。
弁護士を伴わない個人訴訟になるが、弁護士報酬を抑えたいときはこれでいける。しかし、訴訟の手続きを全部自分で行わねばならず、会社を休まねばならないことも出てくる。

・弁護士に依頼して、「サラ金各社への過払い請求」を文書で実施して、返還交渉を行ってもらう。サラ金が応じない場合は「不当利得返還請求訴訟」で和解、または判決まで戦うことになる。
本人は裁判所に出向く必要がないのと、煩雑な事務手続きもすべて弁護士にお任せできるが、弁護士報酬を支払う必要がある。

私は、弁護士に依頼しました。ただし、サラ金各社への取引履歴の取り寄せは自力で行い、過払いであるかどうかを判定するための計算も自力で行ったあとに、弁護士に依頼しました。

過払い請求案件の弁護士さんへの支払いは一般的には初期費用と、取り返したあとの報酬の二種類を支払う必要があります。

依頼する時点の初期費用
(私の場合、サラ金1社あたり20500円x5社=110000円を依頼時に支払いました。依頼時点でお金がない人の場合、取り返したあとの弁護士報酬にこの額を足して後払いも可能。分割払いも可能と先生はおっしゃってくれましたが、先に払いました。)

過払い金を取り返した後の報酬
(私の場合、和解の時は、取り返した額の20%、判決までいった時は取り返した額の26%)

【実行開始】
・2007年5月時点で、残高が200万になっていた財形を一旦解約。
・これを元手にまず、信販系のセゾン、丸井は一括で完済。(100万)
・残りの100万のうち、11万を弁護士の初期費用に充てた。
・残りの89万を、池田のアパートを引き払い、大阪市内に引っ越すための資金にした。
・2007年4月おわりから5月上旬にかけて、サラ金5社すべてに連絡をいれ、取引履歴の開示請求を実施。(電話ですむところ、店頭で対面で手続きなど各社によって対応は違っていた)
・「引き直し計算」を自力で実施し、サラ金5社の合計で、過払い金+利息5%をつけて約500万以上は取り返せそうなことがわかった。
・各社からの取引履歴が徐々に届き始め、最終的に計算精度を上げていったところ、520万くらいの請求額に達したので、弁護士に依頼を決意。
・2007年5月19日頃から弁護士→サラ金各社に「受任通知書」が発送され、過払い請求、または訴訟となった。

【サラ金5社分の過払い請求の結果】
・2007年6月中旬頃から各社過払いを認め、返還に応じるという回答が弁護士に入り、その都度連絡を受ける。
・2007年8月20日、サラ金5社分の過払い金+5%の利息=520万が弁護士により回収完了。
・弁護士報酬118万円を引いた400万円が私の口座に返還されました。

【からくり】
利息制限法の上限利息:18%(100万までの借り入れ)か15%(100万を超える借り入れ)
出資法の上限利息:29.2%
このふたつの法律で規定されている18~29.2%の間がいわゆる「グレーゾーン金利」といわれるもので、サラ金や信販会社は個人の契約上のキャッシングやローンの金利を27%や29%という出資法ぎりぎりの利息で貸し付けていた。

(昨年頃から、新規のカード発行などでキャッシングの利息は18%になっているものが増えてきていますが、それでも過去に契約した人の金利は従来のままで返済請求されているのは変わりなし。)

引き直し計算は、15または18%の利息で、自分の取引履歴をもとに借り入れ、返済を再計算し、過払い額を算出する計算方法なのですが、これを簡単に行えるExcelの書式があり、履歴を入手したらだれでも簡単に計算を行える環境が既にあります。

私は書籍の付録についていたExcelシートのテンプレートでこれを行いました。

【その後】
自力完済していた信販系
セゾンカード:
キャッシング、ショッピング別々で、取引明細を入手済み。
キャッシング分に関しては、経験上30万前後は取り返せそうだが
これは今のところ過払い請求はしていない。
(去年以降一括払いの買い物など、堅実に使っているためまだ契約は継続している)

丸井:
ここは最悪。私の場合1991年に契約し、取引期間が16年以上になっていました。ショッピングではほとんど使わず、キャッシングの残債が常に30万円の状態でした。
取引履歴の開示請求には、店頭のカード窓口で受けてくれますが、別途丸井の法務担当から電話を待つことになります。
電話があったときに開口一番
「過去にさかのぼっての履歴は、97年より前のものはデータを破棄していて出せない」
と、頑として開示には応じません。
これは他の方の丸井への請求でも有名でして、私の場合は、サラ金5社が片付いた後に、弁護士に依頼しました。

古い履歴を出さず、過払い額を小額化する姑息な作戦をとる丸井に対しては、
・推定計算による高額の請求
・引越しの時に出てきた丸井の1991年や1992年頃の明細書の現物
・引き落とし銀行口座の明細などの証拠となるものをかき集める
・文書提出命令、履歴を開示しないことへの損害賠償請求、監督官庁への業務停止命令の指導依頼など、駆使できるものはとことん使い
全面的に争う姿勢で臨みました。

実際は、昨年10月くらいから訴訟準備を行いまして、紆余曲折ありましたが、67万円を和解で取り返すことができました。弁護士への報酬は14万ちょっと。私の取り分は52万円弱でした。


【金融業界の罠】
mixiのバナーでも「完済人」なるキャッチコピーが表示されることがあるが、おまとめローンの類のものは要注意。
過払い請求ができるのは
・借り入れ期間が長いこと
という条件が必須となるので、おまとめローンへの借り換えは不利。
一概に言えないがだいたい6年以上借りている状態が続いてたら借金はゼロか過払い発生の可能性ありなので、おまとめローンに借り換えた時点で、借り入れ時期が振り出しに戻るため。
(住宅ローン金利の見直しなどの借り換えは除く。これはまだ経験してないのでわからない)

【所感】
・過払い請求が認められて、お金が戻ってきて借金がゼロになると思っていましたが、実際は、弁護士が依頼を受けた時点でサラ金の契約・支払いなどは一旦中断されるので、実質この時点でチャラになるので生活建て直しに役立った。
・借りた金は返すのが常識と貸す側は言いますが、返しすぎた金は返してもらえると法律・判例が認めている。(マチ金、闇金にはこの論理は通じない。サラ金には通じる。)
・法律は弱い人の味方ではなく、法律を知り、それを活用する人の武器になるもので、それは正義なのか否かは関係ないと感じました。
・国内の年間の自殺者は3万人を超えますが、その中で借金を苦にという人の占める割合も高いと思いますが、どうか思いとどまるための材料に過払い請求の道を見出してほしい。
・マルチはカルト宗教と同じ。今後はどんなに親しい友達から勧誘にあった場合でも毅然として断る。
・騙されないように心がける必要はあるが、完璧に排除可能かはその人の人生の時間軸、収入、感じている世界観で変わる。人の心はそれほど脆弱なものだ。
・サラリーマンとして身の丈にあった堅実な生活を心がけたい。


【参考】
以下、ずっと心の支えとなっていた過払い金返還関連のサイトです
取り返せ!過払い金、不当利得金返還請求
全部自分でやる!過払い金返還訴訟
過払い請求ミラーサイト
最強法律相談室
(注)↑私が実際に依頼したのはこの弁護士ではありませんが、日々刻々と変わる過払い請求事件の状況を把握するためにもっとも参考になった弁護士さんサイトです。

書籍
Q&A過払金返還請求の手引 第3版―サラ金からの簡易・迅速な回収をめざして
(私はこれの第2版と、付録の引き直し計算テンプレートで臨みました)

闇金ウシジマ君

ここに出てくる登場人物のような末路と紙一重だったと思うと気分が悪くなりますが、厳然たる現実です。

【まとめ】
高い授業料を払った割には実りのない冬の20代~30代でしたが、なんとか世間並みの平穏な日常を取り戻せて一年。生きててよかったと感じる今日この頃です。

Comments:4

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hdd修復@てつ 2008年7月20日 22:20

自分の闇の部分をカミングアウトできたのは、
素晴らしいです。
今後はお金を増やしていってくださいね。

matsuoka 2008年7月21日 01:33

>hdd修復@てつさん

かなり闇の黒歴史でしたが、解決できたので公開できただけかもしれません。貯めるペースと使う額のバランスをちゃんと考えて堅実に今後を乗り切りたいと思っております。

MIO 2008年7月26日 23:44

>身の丈にあった堅実な生活を心がけたい。
という、締めくくりに微笑みました。

人間とは、弱くもあり、強くもあり、学べる者で、それ故喜びもあるのだろうと思います。
この文章が別の方の助けとなるといいですね。

matsuoka 2008年7月28日 00:14

>MIOさん
過払い請求の情勢も日々刻々と変わるので、このエントリーが直接すべて役にはたたないかもしれません。
サラ金や信販のローンやキャッシングなども今後滅びることも考えられませんが、かぎりなくこれらの業者と関わらない生活を心がけることは、身を守ることに繋がるかもしれませんね。

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