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アトピー性皮膚炎について

なぜ難病といわれるのだろう?

うんざりするぜ

巷に溢れる「アトピー患者を混乱させる」グッズや情報にはうんざりさせられます。幼いアトピーのお子さんを持たれているご両親の大変さは、一般の方にはまず理解できないでしょう。「最近アトピーの人多いね」とか「食事に気をつけているか?」とか、アトピー患者の神経を逆なでする言動に腹を立てているのは私だけでしょうか?まるで、患者の生活態度のみに問題ありと言いたげです。
「医学は日々進歩している。希望を持って病気と闘いましょう。薬も医師の指導通りに使ったら副作用はない。」これも疑わしいです。患者自身が一番よくわかっていることなんです。それに、医学は進歩しなくても、自分の病気が治ってくれれば誰も文句はいいませんよね。ご免ですんだら警察はいらんし、神様や仏様が仮にいたとしたら誰も病気で苦しむことはありません。

アトピーは人工難病

アトピーは、金儲け主義の医者と現代社会が作り出した自作自演の不治の病なんです。どこかの大国が仮想敵国を勝手に強敵とみなして軍事予算をつりあげるのと同じ構造です。よく考えてください。昔は、いまほど問題になるほどアトピー患者はいなかったし、子供の病気で、大人になったら勝手に治ってしまっていたのです。それがなぜか大人になっても治らない状態になっているのです。これには理由があります。
「直接命にかかわる病気ではないのに何を大げさにいうてんねん」という無神経な方のために、これから、アトピーがいかに難病とされるようになったかを私なりにお話ししましょう。
  • ステロイドの普及
  • 環境破壊
  • ステロイドを使わざるをを得ない 社会
1番目と2番目は最近やっとクローズアップされてきましたが、3番目を一般の人々に理解していただく必要があります。これはあとでご説明します。

アトピージプシーになるまで

激しい痒み、湿疹、基本はこの2つです。これをなんとかなくそうと必死になって良い薬を求めますが、それとは裏腹に「特効薬がないのでこの薬で症状をおさえなさい。」と、どこにいってもいわれます。色々な病院を捜しても、まずどこでもおなじみのステロイドです。常用すると効き目がうすれ、そのうちきつい薬が出されます。それでも効かなかったらさらにきつい薬、この繰り返しです。ここに恐ろしい悪循環ができてしまいます。病院をかえても薬は同じもの。いったいどうしたらよいのだろうと、途方に暮れてしまう。これが、アトピージプシーと呼ばれるまでの典型的なプロセスです。

怖いステロイド

ステロイドは炎症を短時間でおさえるのには確かにすばらしい効果を発揮します。少なくとも外見上は。しかし、その間にも体内の免疫機能やホメオスタシス(恒常性)を狂わせてしまうのです。これがとても恐ろしいのです。ステロイド剤とは副腎皮質ホルモン剤のことなんですが、これを体外から 摂取しすぎると自分で生産しなくなってしまうのです。つまり、副腎が眠ってしまうんです。一度副腎が眠ってしまうと正常に機能するように回復するまで最低でも9か月はかかるといわれています。 このホルモンは炎症を抑えるためになくてはならないものですが、自分の体で生産できなければ、本来ならどうでもよいようなバイ菌もやっつけられないような体になってしまうのです。それほどこの薬の使用はデリケートなものなのですが、一度使ったら最後、なかなかやめられなくなってしまうのです。まさに、麻薬中毒患者(ジャンキー)と同じです。副作用も怖いものがあります。使いすぎると、白内障や緑内障、さらには失明、肝機能の低下、筋力の低下と、悪いことばかりです。副作用の話を知って、自分の判断で急に薬をやめても、これがまた厄介なことに、リバウンド症状が起こります。このリバウンド症状を耐え抜く努力をするか、失明して廃人になるまで薬を続けるか、この選択肢に患者は悩むことになります。なぜなら、前者を選択した場合、当然、今の社会生活をキープするのは非常に困難であるし、今の生活のキープを優先したいため後者を選択して、特効薬が出るまで 待っている間にも体はどんどんボロボロになるからです。
僕は結局前者を選び、リバウンドは乗り越えましたが、決心するまで悩みに悩みました。まだ完治には至っていませんが、ステロイドをやめられただけでもラッキーです。

なぜ怖いのにハマるのか

ただ、外見上の症状を抑えるだけでは、何の解決にもなりません。仮に見た目がきれいになっても、強い痒みがなくならなければ、仕事も勉強もできません。人間にとっての基本的な生命活動である睡眠すら出来ません。髪が伸びたから散髪、爪が伸びたから爪きり、口紅がなくなったから買い足して ぬる、ガソリンが無くなったから給油する、これらの行動と同じように患者はステロイドを使っているのです。むしろ、使わざるを得ない状況に追い込まれているのです。この、悪循環を、患者自身は一番分かっているのですが、なぜそれでもなお、使い続けなければいけないのでしょうか?これは、 とても根の深い問題ですが、つっこんで考えていきましょう。
現代社会において、世界はますます時間、距離が縮まり、便利なものになってきました。その反面、ビジネス環境、教育環境、生活環境が、必ずしも連動してはいません。
私の経験をもとにいえば、人間の生活する環境として、現代社会はあまりにも不快なものになってしまったとしか思えません。便利になってきたこととひきかえに、そして寿命が長くなたことに反比例して、住みにくくなっているのが現実だと思いませんか?
食べ物は何を食べても農薬や添加物漬け、水道水のみならず、市販のミネラルウオーターでさえ信用できない。無農薬野菜が重宝されていますが、一般人が毎日食べるには高くつきすぎる価格構造。EM農法が日本国内で普及しにくい農政の怠慢。こんな環境で食事に気をつけても無理です。破産して夜逃げを繰り返す人が増えるだけです。だから、非現実的な「食事に気をつけろ」という人には「アホか おまえ」の答えをいつも心の中で繰り返します。

「みんな」という大罪

学校で朝礼のとき「みんな暑いんや。我慢しなさい。」とよくいわれませんでしたか?この「みんな」ということばが僕は大嫌いです。これで強制的に自分の不調をいえなくなります。現代社会はこれが学校のみならず、生活のすみずみまで根付いています。これは、「自分が我慢して」自分にうそをついて健康状態を悪化させます。アトピーと何の関係があるねんとおっしゃる方もいると思いますが最後まで話を聞きなさい。この、自分にうそをつかざるを得ない状態こそステロイドを常用してしまう原因なんです。順を追って論理展開します。少々飛躍があると思われる方は、幸せな人です。このページからさっさと出ていってください。

  • 社内旅行に参加しなければならない
  • なぜか?
  • みんながいくから
  • どうするか?
  • いくしかない
  • でも、風呂はどうしよう。自分の肌は汚いし。
  • ちょっとでもきれいにしとこう。
  • 薬でおさえておくか。
  • よし、いつもより少し多めに塗っておこう。
  • 薬をやめられない
  • だんだん効かなくなる 
  • もっと強い薬を使う
  • 治らない

どうですか?こんなこと、健康な人は想像もできないでしょう。でも、こういうつまらないことが、 日常生活の中には意外と多く、それが積み重なり、結果としてアトピー患者は悲しみを自分の体にためこんでいるのです。
普通の人が普通に行動しても、叱られもしないし、感謝もされませんが、アトピー患者はその間も自分の心と体を傷つけつづけているのです。こんな割に合わない勘定はありません。周囲に気を遣うだけ遣わされ、それには誰も気付かず、患者自身は自分の首を締め続け、やがて廃人同様の重症アトピー患者がたくさんつくられているのです。患者が「みんな」のツケ払いの肩代りをしているようなもんです。ステロイドを何のためらいもなく処方する医者も悪いですが、アトピー患者の心の苦痛が伝わりにくい、耳を傾けようとしない、現代の社会構造にも問題があるのです。
だから、「最近アトピーの人多いね」という言葉のあとに、患者は「数が増えてきてみんな苦しんでいるのだからおまえもがまんしろよ」という言葉がどうしても聞こえてしまうのです。「みんな」とか「多い」という言葉に傷つけられたとすねてしまう患者に対し、「気が短い奴だ」とか「協調性がない」とか「自己管理が出来ない奴」という判断を下さざるを得ない、余裕の無いこの社会構造は、救いようがないほどすさんでいます。幸い今のところ僕の場合は会社の理解があり、長期で休ませてもらっており、クビにはなっていませんが、復帰後の不安はぬぐえません。
これは単なる私の被害妄想ではありません。事実です。しらずしらずのうちにだれもが、ステロイドジャンキーの誕生に片棒をかついでいるのです。この事実にそろそろ気付くべき時が到来したと思います。この事実から目をそむけるのは簡単ですが、だからといって、怒っていてもなにもかわりません。

自分からは逃げられない

ステロイドで抑えながら特効薬の開発を待ち、精神的にゆとりを持った社会構造が成熟するのを待っても無駄だと思います。こんなことをわざわざ僕がいわなくてもいずれアトピー患者のほうからステロイドにそっぽを向ける時がくると思いますが。
だからこそ、患者自身が自力で治してしまう努力をするしかないのです。治るという希望と治すという強い意志を持ち、この意志をキープできる環境や仲間ができれば患者の世の中に対する見方も変わるし、アトピーはきっと治ります。このページを読まれているアトピー患者の方、少なくとも僕はあなたの無念な思い、劣等感、社会からドロップアウトしてしまわないかという不安、周囲に対する憤りが理解できます。でも、あなたのために心から泣けても、あなたのアトピーを治せません。治せるのは世界で唯1人、あなた自身しかいないのです。